・自然教
基本教義:
「葉っぱ一枚あればいい」
「物を持つものは、物に溺れる」
「生まれる時、死ぬ時は皆身一つ」
「自然に抱かれ、自然と闘い、自然に生きる」
基本イズム:
ポジティブ:「熱狂」、「無差別」、「大らか」
ネガティブ:「混沌」

聖印:
「首に、木の実をぶら下げている」
教義の中心となるもの:
「自然への敬意」「全て、皆平等」「裸一貫であること」「獣であること」

○自然教の教義
全てのものは平等に、物が増えるゆえに、人はそれに執着をし争い傷つけあう。
教義ができたのが最初だったのか、人が集まったのが最初だったのか、それともその両方なのか。
教義として言葉がまとまったのは、まとめる人が居たからだとまことしやかに囁かれてます。
・全ては平等、分かち合うべし
一人が服を持っていたら、それを裂き、布、あるいは紐としてでも、他者と分け合い執着は捨てよ。
・葉っぱ一枚あればいい
葉っぱ一枚で、飲んだり、怪我を保護したり、帽子の代わりに日光を防ぐことができる、全て何かで補うことが可能なのだ。
・禁忌は禁忌にあらず、決め付けることが最大の禁忌なり
この教に関しては、禁忌はない、ただ、その選択を選んだ責任があるだけだ。

○現在の自然教
 イービルアントの領域内に住み、その体液を用いて、印の魔法を体中に施したり、液の香りでイービルアントの攻撃を避けて暮らしている。
 蟻の巣が、谷や森の暗い僻地に作られやすいことと、大きな葉っぱで常に薄暗くなってることから、別名「葉っぱ谷」とも呼ばれる。
 蟻と共生してるためか、耕す住民、護る兵士、束ねる女王と分かれた生活を送り、その生活は他の宗教は元より、他国からも異種故に、自然教があるところは、不可侵条約によって、平安を保たれています。
裸で暮らすこと自体が異種と言われればそれまでだが、一番異なる点は蟻と共生している点において
羨望と恐怖の入り混じった対象と取られているが、同時にミュータントの管理と言う点で信頼されている。
自然教は完全に蟻の懐に入り、蟻が自ら農耕して育ててる食料の茸の栽培を手助けする代わりに、自分達も開いた土地で食料を耕し
蟻が老いた個体を捨てる際に、その個体から体液を取るという生活を送っている為ほぼ自給自足に近い生活を行っている。
印の紋様を描くために主に使われるのは、体の大きい兵隊蟻であり1mほどの固体が確認されている
体の小さい働き蟻は、固体にして50cmほどだが体液は儀式的な印の際に用いられる。
自然教者は、印に誇りを持っており、谷に訪れるものには、自分達と同じ姿を、谷から出る際にはマントを着用する礼儀は持っている。

信者…−10CP
自然教には上下の位はなく、信徒になれば下記の特殊技能を覚える事が出来ます。
ただし、信者は常に自分の資産を持つ事は許されません。谷から出るときに身につけるマントですら
貸与品となります。

◇恐ろしい谷の生態
 蟻の巣の領域では、誤って入った獣やミュータント以外、獣の姿は見えず、常に動物性たんぱく質が不足してる状態です。
そのため、鉄の鎧を着ていけば、鉄の匂いを血と勘違いしたイービルアントに襲われるでしょう。
皮の鎧を着ていけば、獣の匂いと誤解したイービルアントに襲われるでしょう。
布の服で行けば、怪我をした自然教の人が包帯代わりに布を求めるかもしれません。
自然に脱がされるために、自然教と言うという悪口もたってる、不思議な空間です。
なお、イービルアントは不足な栄養とミネラルを補給するために大地を食べ(一説によると、そのために谷になったとも言われる)
体内で土を生成し、百匹に一匹の割合で微量ながらレアメタルを吐き出す個体も確認され
信者が、谷への肉や魚を買う時に、通貨代わりに使うことから希少な財源としても、各国から不可侵を約束されている。

◇自然教最大の事件「俺たちは馬鹿ではない」
 ある時、国の法律が及ばない自然教の領域に、国から追放された人たちが徒党を組んで「裸になれば、向こうも見分けがつかないだろう、よって戦闘経験が高いこちらが自然教に勝つかもしれない」と、自然教徒の住処を襲う事件がありました。
それに対して、自然教の長老と女王は話し合いをして重い口を開き「山賊と見分けをつけるために、戦士は個々の家の紋様をつけたマントの着用を義務付けます」と淡々と言い渡し、マントによって味方と敵を見分けた戦士達が速やかに徒党を潰したと言う事件があった。
この事件があった後、自然教徒は口をそろえていった「我らは猿とは違うのだよ」と言います。

◇戦士の礼儀
 自然教は、基本的には裸体で過ごすが、上記の事件より儀式的な時と、敬う時は戦士はマントを付け、正装姿となる。
聖舞は男性のみの踊りとなり、男性は森羅万象全てのことに感謝を捧げ
全てのことに喜びを表すために、万歳のごとく手を上げ、大きく足を上げ、喜びの雄たけびを上げる。
その時は女性も感謝の対象となるために、女王と共に聖舞を鑑賞し、時には客人のもてなしに徹するという、基本穏やかな宗教である。

○その他

 ★独特な言い回し・風習

 「○○だからやったー!」
 ・・・自然教徒がよく使う喜びの言葉です。
   ○○には手に入った品物や行動を示します。
   どのような事であれ喜びそして明日への活力に変えます

 「我らは○○とは違うのだよ」
 ・・・自然教徒の暮らしぶりから馬鹿にされる事もありますが
   共有として生きる為に必要な文化も持っている為
   何かに囚われている人達には気づけない観点で物事を解決した時に言う言葉です
   ○○は馬鹿にした時の動物や名詞が入ります。

 「そんな皮は脱ぎ捨てよう!」
 ・・・宗教に勧誘するときによく使われる言葉です。
   また、二次的な意味では相談を受けたときに自らの価値観の皮を脱ぎ捨て
   自然になれば物事は解決するよ。という自然教徒らしいポジティブな言葉です
   余談ですが、この言葉で勧誘が成功する事はかなり稀です。

★自然教徒独自技能
  
 マント捌き/肉体/易
 何時如何なる時のマントで見えてはいけない部位を隠すための技術です。
 信徒になり谷から出るときは、この技能のレベルが15以上である事を求められます

 イービルアント知識/精神/易
 イービルアントの習性やイービルアントの遺骸の加工に使われる技能です。
 谷の中で自由に動く為には必須技能となります。この技能を持たないものは
 持つものの庇護下に置かれる事が多いです。

 自然の見得/精神/易
 自ら無防備になり、にこやかな笑顔で話しかける事により
 ミュータント及び動物の戦意を喪失させる為の技能ですが
 失敗するとミュータント及び動物に襲われる事もありますので、過信しない事をオススメします。