古代教(Reviving wisdom)

基本教義:
「自然は偉大なり、されど制御すべし」
「自然は荒ぶる力なり。敬意を表し統べるべし」
「力に溺れるものは、唾棄すべし」
「英知に統べられぬものはなし、最大の力は現象なり」

基本イズム:
ポジティブ:「熱狂」、「冷静沈着」、「直感」
ネガティブ:「高慢」、「自信過剰」、「執念」、「妄想」、「狭量」
       やや異教徒を見下しがち、人間至上主義、動物的な者の忌避

聖印:
「臍に入れる刺青」(自然(魔力)を統べる為に、刺青を入れるので儀礼的なもの)

教義の中心となるもの:
「自然への敬意」「統べる事」「制御できぬ力への挑み」「禁欲」


○初期の古代教
 真歴555年にヒュロイドにある。とある遺跡から発掘された古代の遺産から技術です。
 真歴以前には、魔法が存在していないと言われているにも関らず、魔法に似た何かを制御するための技術の原型がありました。
 これを発見したヒュロイドは、魔法に似た何かの技術を手に入れることが出来ました。
 ただし、才なきモノに魔法の力を与えると同等の意味を持つためヒュロイドは政治的判断により、国を挙げて研究することが出来ず
 また、基礎理論だけでは魔法を使えぬものには、感覚的に理解できず無用の長物として打ち捨てられようとしたところ
 旧世界より、ほそぼそと続いていた「自然信仰」に似た大地教と異なる小規模な宗教団体が
 研究結果を一部を手に入れたことにより発生したと言われています。
 自然の力は荒々しく恐れ悪と呼ぶも、慈悲は神々しく敬い、結果統られた力は悪ではなく
 統べられぬのならば悪とみなされる宗教の一部として受け入れられ
 風変わりなウエノの導師達にも受け入れられほそぼそと研究が続けられました。

○古代教の変移
 真歴583年長い年月を、魔法と呼ばれる現象を一般人でも制御できる技術を完成させることとなる。
 ただし、魔法と同じように一部の選ばれた人種でないと制御できないことを同時に判明してしまう。
 それは、全身の1/3を覆う刺青を体に入れることができ、尚且つ魔法の素質を持たない事。
 つまり、努力という名の力で魔法と呼ばれる現象を制御できるようになったのである。
 ただし、魔法ほどの応用性がなく、また費用がかかり、時間もかかる。その為目覚しい復旧はすることなかった。
 裏ではヒュロイドとメイガスの介入もあったといわれたが、確かにリスクが高すぎたのである。
 しかし真歴600年のヒューリーガイアにより、力を求める者、大地に恐怖したもの、また未知の力も制御できるかもしれない
 古代教への期待と心の安定性を求めることにより、古代教の考えは広くに広まることとなる。
 それは、宗教へのさらなる成熟が求められ古代教はいつしか、世界三大宗教に数えられるようになった。

○古代教教義の確立
  真歴600年頃から始まった、第二次魔獣大戦により自ら開発した技術の拡散を防ぐために
 教義を確立させ、一定以上の身体能力を持ったものには司教の地位を与え
 逆に能力に劣るものには、能力を底上げする術を施し、常に教団内の戦力を均一化しならしていった
 教団が一つの流れの制御装置になることを考えているとも言われていた。


現在の古代教教義

★序文
・根源を見極めろ。源流より支流を作れ。巨大な流れを分かち永遠に循環させ、制御せよ

★根源
・物事にはすべて始まりがあり、力の流れの根本が即ち根源
・いまだ、人類では扱いきれぬ偉大な力、されどそれを制御すべし

★見極めろ
・自らの高さを見極めず、偉大なる力を扱うものは溺れ醜い存在になるであろう
・力に溺れたもの、それ即ちミュータント。人としての形を失った者たち

★支流
・制御できぬ力でも、分かてばそれ即ち力になり
・そして、支流を円にし回し力を得れば、源流すら制御できるなり

★循環
・永遠に回し続ければ、1の支流でも100周すれば100の源流に対抗できる力になる
・循環こそ、制御するための至高の手段なり

 基本的に、古代教の「教義」と呼べる明文化された要領は以上のものだけである。
 しかし、教義とは別に膨大な量の文献を「修行」用の研究資料として必要とする。
 これらの文献を通して、信者は「循環」を体得していくわけである。
 その循環の手段として、信者は自らの体の流れを制御するために刺青を施す


○現在の古代教

 古代教は衛星都市や衛星村などの、自然が多い偏狭の土地に教団を構えていることが多い
 殆どが人間で構成され、亜人などは根源の力に毒されたものとしてやや地位を低く見られることが多い
 また、自然を大いなる力を制御するために貯水池や防風林などを作製などをして地域住民から感謝されつつ
 根源の力を制御しようとしています

・古代教教団
 古代教教団は、巨大なゼミの集合体のようなものです。
 根源を操作するという理念の元、各チームが立案
 数十年単位で計画を練り、計画を続行していっている。
 1年に1度チームの中で、論理テストが行われtopの成績のものがリーダーとなり
 計画を進めていく、教団というより一つの集合体のようなものである

 「信徒」…0CP
 古代教の教えをある程度は理解しているが、循環の理解ができず
 村の為に役立つ為など、生活の為に信徒になっている事が多い
  
 「信者」…5CP
 刺青を取得可能
 古代教の教えを理解し、循環をある程度理解するが自らの知識が追いつかない者たち
 主に信徒のまとめ役になって、現場を仕切ることが多い

 「着色者」…10CP
 触媒の素質、刺青を取得可能、
 野良魔術師と同じ呪文を覚えることができるようになります。
 古代教の教えを理解し、循環の為の企画し指揮をすることが出来るものたちの事を指します。
 布教や、情報の循環の為に各地に旅に出ている着色者も数多くいます。

 「外法師」…15CP 前提条件:能力値の合計値48以下
 着色者の上位であり、公式的には犯罪者扱いされるものです。
 導師と同じ呪文を覚えることが出来ます。
 ただし、その魔法を使えることがばれると広域犯罪者として罰せられる事になります。
 唯一、それを逃れる統べは発色者にクラスアップするしかありません。

 「発色者」…PC取得不可
 古代教の最上位の位であり、世界の循環させるべく世界の真理を知り、循環させるための計画を
 考え、実行させるだけの行動力と実力があります。ただし、着色者の上位になるため自由に動くことが出来ません
 殆どのものが一部の都市に、固定され冒険の旅に出ることなどはほぼ不可能でしょう。
 その代わりに、大規模な集団を動かすことができ社会的にはそれなりに強くなるでしょう。
 また、導師級の呪文を使ったとしても罰されず合法となります。
 


 ○ミュータント
 彼らはミュータントを自然の一部とみなしており、この点では大地教とは相容れない部分ではあるが
 技術教徒も違い、敵ではなく流れに呑まれた堕落してしまったもの
 自然の一部、自然の力をさしている

 ○世界征服
 世界を循環させることを最終目標としている。
 此方の世界の、輪廻転生のような世界を最終目標として永遠と回り続け
 滅びと再生の時代を作ろうとしている

 ○布教・異教徒について
 各信者はあまり布教の義務を負わない。むしろ地域密着側で
 計画の殆どが、数十年計画の為気がつけば村のひとつが信徒だけになっていることもざらである
 彼らは宗教団体というより、静かな世界征服の思想統一を目指している結社に近い性質がある。

 ○魔法について
 彼らは、才能のない人間も努力により魔法を使えるようにしている。
 それが触媒の才能。後付できる才能である。彼らはそれを最高の循環としている。
 自らの体に流れる小さい流れを循環させ、大いなる力を溜め込んだ物質に流し込み変質させ
 源流(世界)を改変する成果としている。全身に刺青を入れているものは古代教徒には羨望のまなざしで見られることが多い

 ○亜人について
 亜人には罪はないが、大いなる力に飲まれてしまった一族として見下されている。
 人間種が、優遇されている。このあたりはヒュロイドで発生した宗教であるためやや仕方ないことがある
 それでも、亜人の信者などはそれなりにいるが基本的にはワンランクしたに見られていることが多い

 ○読み書きについて
 古代教徒には、旧世界語の習得が強く求められる。
 刺青や触媒を扱うためには、複数の言語の読み書きが必須とされるからだ
 衛星村で着色者が、テラ小屋や青空教室を開いていることも多く
 現代の読み書きの高さは彼らの活躍もあるといわれている

○その他

 ★独特な言い回し・風習

 「それ即ち循環」
 ・・・古代教徒がよくつかう口癖、全てが循環であり流れることにより力を生み出す事をさす
 二人の人間が言葉を交わす(循環)される事により、思いや感情が生み出されるのも循環などといったりもする
 たまに魔術師と古代教徒がこれにより論議をする事もあるが、たいてい決着がつかない


 「一は円にならず」、「点は円にならず」
 ・・・自信過剰や自らの力を過信しているものを馬鹿にする言葉
 循環こそを最高とする、古代教徒では単独の力は微々たる物、一つだけのものでは循環もままならぬことをさしている
 殆ども者が言われても、ピンとこないようだ

 「循環の澱み」
 ・・・古代教徒が窮地に立ったり、苦し紛れに言う言葉
 自らの言葉や行動が原因で、窮地に立たされたときに循環がうまくいかず澱んでしまった水などのことをイメージしているらしい
 基本的に言った所で、自体は好転しないので悪態に近いものがある

 ★古代教独自特徴

 「刺青」 前提条件:信者以上 面積10%/Lv 15CP/Lv
 体力、生命力、敏捷のブーストする刺青
 Lvごとに表皮の10%に刺青を施すことになる。
 判定なしに、発動させることが出来るが1分間ブーストさせる後とにLv点疲労する。
 発動中に能力に+Lv点させる。

 「触媒の素質」 前提条件:着色者以上 面積20%Lv 11CP/18CP/25CP
 魔法の素質の特殊な形態です。
 体に刺青を入れる事により、魔法を使用することが出来る後付の特徴です

 呪文の準備を行い、呪文をすべて瞬間で放つことが出来ます。
 準備には、呪文の準備時間を60倍にした時間がかかります。
 一度に準備しておける呪文の量は以下の通りです。
 準備個数限界=知力+「魔法の素質」+生命力−10、最低でも1
 消費エネルギー合計限界=疲労点+知力+「魔法の素質」+生命力
 呪文のエネルギーは、高い技能レベルによる減少分を考慮します。
 ただし0点になっても、便宜的に最初の発動のみ1点と見なします。
 通常の持続時間を超えて維持したい場合も、あらかじめ準備の際のエネルギーに含めておいて下さい。
 
 この呪文を準備するために疲労点1点につき10イェンの特別な触媒を使用します。
 触媒は石でも紙でも好きな形を取ることが出来ますが、一度発動させると触媒は消滅してしまいます。
 また、一度しようした触媒を再利用することは不可能です。
 触媒を使用する場合は、手の中に触媒がある事が条件となり
 手の中に紙を準備するためには『準備/触媒』の技能で判定する必要があります。
 この技能に成功すると、『成功点』個の触媒を抜き取ることができます。

 この能力を使うものは従来道理、呪文を唱えて使う事は不可能です。
 触媒は10点分で0.5kgと換算します。加工していない触媒を持ちある事も可能です

 「感情表現が下手」前提条件:表皮80%以上使用で強制所持 -5CP
 顔に刺青が入っており、表情の機微が非常に分かりにくくなっている。
 この不利な特徴は-40CPの限定に含めない
 その為、外交、言いくるめ、指揮、社交、政治、商人、性的魅力といった技能に−2の修正
 感情を素直に表す必要のある場面で、知力や、演技技能に成功しないと反応判定に−2の反応を受ける

 「異形の容姿」前提条件:表皮50%以上使用で強制所持 -10CP
 刺青が入っており、容姿が一般受けしなくなり反応修正に-2の修正
 この不利な特徴は-40CPの限定に含めない

 「美麗な刺青」 表皮10% 10CP
 美麗な刺青を入れている為、他者に威圧感等を打ち消し、「異形の容姿」を打ち消すことが出来る
 表皮が既に100%使用している場合は、追加で入れることはできない

 特殊技能
 
 
圧縮技術/精神/至難
 所持できる呪文の数をLv/10(四捨五入)倍する
 貴方の作製する触媒は、普通の人よりはるかに圧縮された循環により
 複数の循環を維持することが出来る。

 効率化/精神/至難
 所持できる疲労点をLv/10(四捨五入)倍する
 貴方の作製する触媒は、普通の人よりはるかに効率化され
 大量の循環を維持することが出来る

 触媒作製/精神/難
 触媒を作成することが出来る。再生された触媒の呪文Lvは
 (触媒作製+製作する呪文Lv)/2と計算する。

 準備/触媒/肉体/並
 体に仕込んだ触媒を一瞬で取り出す作業
 武器の準備と違い修練が必要になる


 特有道具
 『万能道具筒』
 金属製の15cmほどの筒で、中に数多の工具が入っている。
 筒は簡易ハンマーとして使うことが出来、中のアタッチメントを使えばロープぐらいなら切ることが出来るナイフ代わりにもなる
 使い方次第では、分度器や方位磁石としても使うことが出来る。ただし代用となるだけなので判定には-2の修正がかかる
 触媒作製にも作成することが出来る
 価格…500イェン 重さ…1kg